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1.自家末梢血造血幹細胞移植(autologous
peripheral blood stem cell transplantation:autoPBSCT)
通常は末梢血中には造血幹細胞は認められませんが、抗がん剤治療後に造血が回復する時期や顆粒球コロニー刺激因子(granulocyte colony stimulating factor: G-CSF)という薬剤を使用した際には、骨髄中から末梢血中に造血幹細胞が動員されてきます。この末梢血中に動員されてきた造血幹細胞を、血液成分分離装置を用いて単球核分画として採取し、超低温で凍結保存します。腫瘍細胞の根絶を目的とした大量抗がん剤治療後に、保存しておいた末梢血幹細胞を輸注し骨髄再構築をはかる治療法です。
輸血・細胞療法部では末梢血造血幹細胞の採取、部門システムを用いて保管・管理を行っています。
2.同種末梢血造血幹細胞移植(allogeneic peripheral blood stem cell transplantation:alloPBSCT)
末梢血幹細胞は自家末梢血幹細胞採取と同様に、ドナーさんにG-CSFを投与し、骨髄から末梢血中に動員されてきた造血幹細胞を、血液成分分離装置を用いて採取します。ドナーさんの末梢血中に存在する造血幹細胞を輸注することによって大量抗がん剤治療、放射線治療後の患者さんの造血をレスキューする治療法です。
3.同種骨髄移植(allogeneic bone marrow transplantation:alloBMT)
ドナーさんの骨髄液中に存在する造血幹細胞を輸注することによって大量抗がん剤治療、放射線治療後の患者さんの造血をレスキューする治療法です。骨髄は全身麻酔下にドナーさんの腸骨に針を刺して採取します。
4.臍帯血移植(cord blood stem cell tansplantation:CBSCT)
出産後の臍帯血には造血幹細胞が多数含まれています。その臍帯血に存在する造血幹細胞を輸注することによって大量抗がん剤治療、放射線治療後の患者さんの造血をレスキューする治療法です。臍帯血は臍帯血バンクにて保存、管理されており、そこから提供されたものを移植に用います。当院はノバルティスファーマのキムリア、ブリストル・マイヤーズ・スクイブ株式会社のブレヤンジおよびアベクマ、ギリアド・サイエンシズ株式会社のイエスカルタに関して施設認定を受け、輸血・細胞療法部ではリンパ球採取、部門システムを用いて管理を行っています。